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小倉で生活しながら路上探索、人間観察、買い物をする。昔好きの人。

【採集】中古こけし

皆様はいかがお過ごしでしょう。
自分は、けさ、職場の健康診断を受けました。

オシッコが出なくて検尿はたいへんでした。
検尿は、毎回毎回"じょうずにオシッコを採取せねば"とよくわけのわからないプレッシャーがかかり緊張してしまうのです。



さて、さっそく本日の日記の題について書かせていただきましょう。

私はリサイクルショップが大好きです。
なぜか昔から古いものが好きなのですが、歴史的価値のある"骨董"とはちょっと違って、ただたんに古いものが好きということなのです。

とは言っても、
ボロくて汚れたものが好きというわけではないのです。
その品物が生まれた時代を反映したものが好きなのです。


おそらくおわかりいただけるでしょう。


そんな人ですから、街あるきの際に新たなリサイクルショップを見つけたり、よく行くリサイクルショップの近くを通ると
無視することなどできません。


ついついふらり立ち寄って、
なにか気になるものがないかと目を光らせる日々なのです。


そんなリサイクルショップ通いをしていて、
自然に集まってきたもののうちのひとつが、
中古こけしです。


自分が購入を決めるもののポイントはいくつかあって
なかでも大切にしているのは、
"欲しい欲しくないの前に、これを他人に買われたらムカつく"
という感情です。

"欲しい欲しくないの前に"とは言ってますが、実際は"かなり欲しい"のが前提です。


だいたいリサイクルショップで見つけるものは、
在庫はひとつだけです。
また、店の判断で値付けしているのですから、
その値段で買えるのもおそらくそれひとつだけです。


そんなものが、ほんの少しだけでも
心の琴線に触れたならば―――

当然のように自分のものにしたくなります。
何に使うのか?
置く場所はあるのか?
買うの恥ずかしくないか?

そんな野暮な考えなど、
どこ吹く風とばかりでしょう。


なにより、他人に買われるなどもってのほか!

その悔しさは永遠のものとなること間違いありません。

あと、大事なことを忘れかけていましたが、
"千円以下である"
これが第一次審査になります。

品物がどんなによくても、
千円以上ならば、
よくて当たり前なのです。

リサイクルショップなら千円以上出せば、いくらでもよいものが買えるのです。

千円以下で、よいものを手に入れたとき、地面から10センチは浮き上がる心地になれるのです。


前置きがたいへん長くなりましたがそんな厳しい審査をくぐりぬけ、我が家の敷居をまたいだ中古こけしを紹介します。

お土産こけしf:id:hingkongchang:20130918231203j:plain
右手は自分の人生初こけしになります。400円です。左は門司港で100円です。
これらは顔がたいへん可愛く、大衆受けするのでお土産として愛されたものだと思われます。右は、底にマジックで日付と"倉敷"と記されています。



シマシマこけしf:id:hingkongchang:20130918231346j:plain
銅模様がシマシマのもの。400円でした。
顔がすこしこわいのと頭の形がこわいのとで、かなりこわいと思います。
部屋に置いておくと、最近は慣れてきてこわさがなくなって来ました。



巨大こけしf:id:hingkongchang:20130918231232j:plain
600円で、二階堂の瓶くらいの大きさです。
大きいわりに着物の絵付けがザツで、残念な気持ちになります。唇にはどことなくフェチを感じて◎なのですが。
この着物柄とらっきょうのような頭のものは木地山系に分類されるようです。


かわいい、大きいf:id:hingkongchang:20130918230723j:plain
こちら我が家にて最新のもので、500円でした。
わりかしかわいいし、すこし大きいです。
鳴子系に見えますが、首が動かないため、ぽく作られたお土産こけしなのかもしれません。
自分は、伝統こけしとかそうでないとかはあまり興味がありませんので気にしませんが。


くろんぼf:id:hingkongchang:20130918231600j:plain
こちら番外編、黒人のこけし風人形。こちらも門司港の遺品整理の店で各100円でした。
昭和のくろんぼブームに興味がありましたので即購入に至りました。


ところで、こけしだけに言えたことではありませんが、近年"置物"ってないですよね。
フィギュアという形に進化したのかもしれませんが、おもに棚などに置いておくためだけに作られたもの…"置物"。


なんか名前が好きなのかもしれませんが。


置物を買い、置く。
それは忙しい現代人には無駄なことなのかもしれません。

ですが、置物を買い、置く。
自分は、そこにゆとりを見出だせるはずだと考えます。


置物ライフ、始めませんか。























世間ではじわじわとこけしブームが起こっているらしく、
"こけし女子"なるトンチンカンな言葉まで飛び出しているもよう。

こけしみたいな顔の女子なら、たしかによーけいますけども。

今まで
世間の女子は電動じゃないこけしになど見向きもしてなかったのですが。
かくいう自分など、電動だろうが電動じゃなかろうがこけしに興味はありませんでした。

ですがリサイクルショップにはこけしがあるのです。
ある日とつぜんにリサイクルショップで見る千円以下のこけしが輝いて見えました。







それ以来電動じゃないほうのこけしにはアンテナが反応するようになったのでした。

そしてある日、こけしアンテナがビンビンに反応する場所を発見。
お食事処こけしf:id:hingkongchang:20130920223209j:plain
ウワー!スゲー!まんまやん!
下関という地に、こけし欲と食欲を満たせるサンクチュアリがありました。

ちなみに中はふつうーにいい感じの定食屋です。
写真がありませんので出来ればじっさいに足を運んで見ていただきたいのですがインテリアがなかなか個性的でナイスでした。
こけしは多分置いてあったような気がしますが、
"多分置いてあったような気がする"程度の存在感だったと思います。

特筆すべきは、お母さん(推定80オーバー)がそろばん計算してくれたあたりでしょうか。
一応、おすすめは"こけしランチ"というやつです。


自分はこけしに対してはまだまだこれからだと思いますので
多くは語れませんでしたが
一応これらが自分のなかのこけしのすべてになります。

あと、そんな縁でか、自分はこけしの形のバッチを作って催事のときに売ったりしていますから、見かけたらいちど手に取ってみてくださいませ。


ひとりでも多くの近代女子のかたが、電動じゃないほうのこけしを愛してくれたら、こけし達も幸せだと思いますョ。